【講師紹介】1,000人超をレッスンした講師が伝えたい、幅をもつことの大切さ

【講師紹介】1,000人超をレッスンした講師が伝えたい、幅をもつことの大切さ

こんにちは!いえオトMagazine編集部です!

”いえオト”講師のミュージシャンにインタビューする「講師紹介」。
今回は、いえオトの立ち上げメンバーであり、ピアノ講師である澤木麻里さんに話を聞きました。

いえオトに立ち上げメンバーとして参加するまでの背景や、自身が目指す次のステージについて語ってもらいました。

【講師紹介】1,000人超をレッスンした講師が伝えたい、幅をもつことの大切さ

澤木 麻里 / Mari Sawaki

2001年 国立音楽大学 音楽教育学部卒業。同大学にて音楽教員免許取得。
ピアノ、リトミックの指導、演奏活動を行う。
2017年に木琴とピアノのデュオ、「リミトーン」のピアニストとしても活動中。

その他アーティストのサポート、ラジオのジングル制作、幼稚園、保育園といった教育現場、行政主催での演奏、子供向け、親子向けのリトミックを交えたコンサート等を行っている。

音大からピアノ講師へ

―なぜピアノ講師を目指そうと思ったのですか?

音大を卒業する際、就職活動で音楽制作の会社を回ってました。
ところがほぼ受かるだろうと思っていた会社の最終面接(なんと6次面接。笑)に落ちてしまったんです。

もう卒業する1ヶ月前くらいのタイミングだったので、そこから一般企業への就職は難しい。。

どうしよう。。。と思い焦りましたが、音楽は絶対に続けようと思って、音楽教室で働くことにしたんです。

もともと学生時代から教えることはしていたのですが、大手音楽教室や楽器店が運営している教室を4つ掛け持ちをしてました。
あっ、リトミックを教えることもやっていたので、4つの教室+リトミックですね(笑)

―それはハードですね。。

1,000人を超える生徒さんを教えてましたが、30分刻みのレッスンで、ところてん方式でこなしてました。体力的にも精神的にもきつかったけど、でも、音楽以外の仕事はやりたくなかった。だから頑張れました。

合計6年ほど講師をやっていました。今思うと、教え方だったり、その時のノウハウは今でも役に立っています。営業や運営マネジャーの仕事もしていたので。

【講師紹介】1,000人超をレッスンした講師が伝えたい、幅をもつことの大切さ
生徒のピアノ発表会で、講師演奏していた時の写真

―音楽教室の講師は、なぜ辞めてしまったのですか?

講師4年~5年目の時に少しづつ違和感持ってきたんです。
大きめの音楽教室だったこともあると思うのですが、レッスンでは、どんな人にも同じ教材を使いますよね?

そこに疑問を感じてしまって。。
なんで個人ごとに個性は違うのに、その人に合った教材や教え方をしないんだろうって。
その人の個性を見ながら音楽性とか育てるのが良いことなのになぜ一律にするんだろうって。

そこで、私自身を振り返ってみたときに、いつしかレッスンを機械的に回していたことに気が付きました。。とてもショックでした。。
受ける方も楽しくない、辛い。って。言って辞めてしまう。

私のやりたかった音楽って何だっけ??

その言葉が明確に思い浮かんだとき、辞めようと決意しました。

―確かに、本質が変わってきちゃったんですね。。その後は、どう過ごされていたのですか?

結婚、出産を経て、自宅でレッスンをスタートしました。

自宅でのレッスンは全然違うものだった。これはチャレンジして本当に良かった。個人でやることで、全責任は自分にもあるし、一人一人にしっかり向き合ってあげられるから、やりがいがありました。

”これだ!”って自分に合うものを見つけられたんです。

ミュージシャンとリトミックの2軸で活動するワケ

ライフステージの変化とともに音楽との関わりも広がってきました。

息子を連れて、児童館に行った時のことですが、ピアノを弾いていたら、児童館の方から「何でそんなに弾けるの!?」って言われたんです(笑)
そして、音大の時にリトミックを勉強してた話をしたんです。

すると、”今度ここで一度リトミックやってみて!”って流れに。

不思議なもので、そこからどんどん縁がつながっていくんですね。

年間通してリトミックをやって欲しい!となり、指導プランを作って毎月開催しました。そうしたら児童館に来てた幼稚園の園長が”リトミックいいわね!うちでもやって!”となり、口コミで各園に広がっていきました。

自分でも、”仕事としての音楽”から、”音楽で人々とつながっていく”という感覚に明らかに変化しているのを感じてました。

【講師紹介】1,000人超をレッスンした講師が伝えたい、幅をもつことの大切さ
リトミックの一コマ

―ミュージシャンとしても活動を開始されたんですよね?

ミュージシャン活動は、あるピアニストに弟子入りしたのがキッカケです。
クラシック出身だった私は、演奏の幅を広げたいと思いがあったのですが、どうしても、その先生に習いたくて自分から飛び込みでお願いして勉強を始めたんです。

レッスンの効果は凄くて、クラシックで育ってきた私に明らかな変化が。。
まず音が変わったんです。
他にもテンションコードの使い方、リズムの変え方、そしてアドリブ演奏などなど。

レッスンで習ったことを活かし、ミュージシャンとしてライブ、イベントなどに出演して演奏することで、音楽の幅が広がっていくのを実感していました。

【講師紹介】1,000人超をレッスンした講師が伝えたい、幅をもつことの大切さ
ミュージシャンとしても活動
【講師紹介】1,000人超をレッスンした講師が伝えたい、幅をもつことの大切さ
現在活動中のデュオ、”リミトーン”のライブ

一方で、リトミックにも相乗効果があって、大切な気づきもあったんです。

そもそもリトミックって即興するもので、そこにいる人の反応を見ながらアドリブで行うものなんです。ただ、クラシック出身者はアドリブが苦手。。(笑)

クラシック出身だった私はアドリブのレッスンを習う事で、元々リトミックが大切にしているものにも改めて気づかされたんです。

ミュージシャン活動とリトミックがお互いに良い影響を与えあい始めたんです。

―2軸でチャレンジしたことが相乗効果になるって素晴らしいですね。

はい、普段の生活でも仕事でも皆さんそうだと思いますが、どうしても一つのことだけやっていると良くも悪くも、見える世界が狭くなるのかなと、私自身を振り返ってみても思います。

2軸でチャレンジすることで、相乗効果を出すこと、バランスを取ることって大切だなと。

あと2軸という観点でお話しすると、リトミックは音楽のチカラで非認知能力(※)を鍛えることもできるんです。リトミックって子供向けのイメージがありますが、大人にも全く問題なく考え方や手法を応用できるんです。

(※)非認知能力:意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力といった、数値化しにくい能力のこと

これからの世の中は、仕事でも生活でも非認知能力がより強く求められる時代になります。簡単に言うと、音楽をやっていると、内面的な力や資質が育つという話ですね。

―確かにITやAI化が進むほど、人間らしさの部分は大切にしたいですよね。

はい、皆さんが仕事を楽しめるように、音楽を通じた相乗効果を何か実現させたいなと思っており、いま取り組み中なんです。リトミック、非認知能力の話は止まらなくなるので、また別記事でお話しますね(笑)。

いえオトのレッスンで大切にしたいこと

―レッスンの特徴、大切にしていることを教えてください。

1,000人超をレッスンした経験は活かしつつ、一人一人に向き合ってレッスンをします。

いえオトにコミットしようと思った理由にもなりますが、生徒さん一人一人の個性を大切にして、”あなただけのレッスン”を毎回実現できるようにします。

それは決められた課題曲を押し付けるようなレッスンではなく、この曲がとてもカッコいいから弾いてみたい!というような、人間らしく感情が動くようなこと、ワクワクすることを起点にして、それを実現できるお手伝いをしたいと思っています。

ピアノに興味のある方は、ぜひ一緒に音楽を楽しみましょう!


【編集後記】
いかがだったでしょうか?
澤木さんは、ピアノが好きという想いのもと、軸を2つ持つことで、振り子のように自身の音楽性や演奏の幅を広げていること、そして、その機会を自ら実現しにいっていることが、とても印象的でした。
お話をしていても、とても前向きでこちらも元気を頂ける素敵な方です!

いえオトでは、そんな澤木さんとピアノを一緒に楽しんでくれる受講生を募集しています!
体験レッスンもできますので、是非申し込みをお待ちしております!

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