【講師紹介】サックスに息を入れた瞬間から、その人にしかない音が鳴る

こんにちは!いえオトMagazine編集部です!

いえオト講師のミュージシャンにインタビューする「講師紹介」。
第9回目は、前回に引き続きサックスにフォーカスします!今回はサックス奏者である西村貴行さんに話を聞きました。

有名ミュージシャンとも数々の共演をされている西村さん。サックスを始めたキッカケや人との出会い、大事にしていることなどをお聞きしました。
最後に演奏動画もありますのでぜひご覧ください!

西村 貴行(にしむら たかゆき)

洗足学園短期大学音楽科ジャズコース 卒業
米国ボストン Berklee音楽大学サックス科パフォーマンスコース 卒業

ジャズからポップス、R&B、ミュージカル、スタジオワークなどジャンルを問わず参加し、誰よりも歌心あるプレイヤーとして周りから信頼を得ている。ソロアルバム『The Moment of Becoming a Star』を自身のレーベルからリリース
【サポート歴】
DREAMS COME TRUE / ポルノグラフィティ / オフコースクラシックス / SHANICE / TiA / JERMAINE JACKSON(The Jackson 5) / BJ THE CHICAGO KID / SPEECH (ARRESTED DEVELOPMENT) / DAIGO / 奈美悦子 / 山崎育三郎 / Chage(CHAGE and ASKA) / 織田哲郎 / 相川七瀬 / 中西圭三 / つちやかおり / 光永亮太 / 吉田栄作 / 登坂亮太 / GAKU-MC / meajyu / Miki Miyamoto / 大和真二郎 / 松下洸平 / 赤と嘘(森翼) / 下地正晃 (navy&ivory) / 澤田かおり / 山下伶 etc…

吹奏楽部でサックスをスタート

―サックスを始めたきっかけを教えてください!

小学生の頃、車好きの友人と意気投合し一緒にF1を見るのが好きになりました。
F1のオープニングテーマといえば「TRUTH」。
この楽曲に衝撃を受けTHE SQUAREのアルバム「TRUTH」との出会いから「このメロディー楽器(サックス)がやりたい!」と思ったのが始まりです。

高校の時の刺激的な二つの出会い

-これまでの経歴を教えてください。

高校の吹奏楽部で初めてサックスに触れました。物心つく前からピアノをやっていた事もあり、壁にぶつかる事もなくすぐに吹けるようになりました。
高校2年でパートリーダーとなり、その頃くらいに進路を決めなければならず、サックスを吹く事以外やりたい事や学びたい事がなく、自然の流れで音大を志望しました。

ただ、自己流では合格できないと思い、個人レッスン(クラシック)に通って基礎から練習し直しました。その当時、自己流で吹いていた変な癖(運指など)を抜くのはとても苦労した記憶があります。先生からは「今からじゃ音大受験に間に合わない!」と言われたのを覚えています。。

それから先生との刺激的な出会いが2つありました。まず一人目ですが、その方は全国的にも有名な先生でした。が、、この方との出会いは少々ショッキングな出来事でした。私の好きな音楽ジャンルや夢を全て否定され、完全に拒否反応を起こしてしまったんです。笑
この最悪な出会いで私は自信を失い、音大を諦め、専門学校への進学を検討し始めました。

そんな時、洗足学園短期大学音楽科ジャズコースの存在を知り、二人目の刺激的な出会いが生まれます。そこの学校の講師だった中村誠一さんです。入学前から個人レッスンを受け始めましたが、この出会いは、その後の私のサックス人生において大きな岐路となります。なんと、拒否反応を起こした先生とスタンスが真逆の方だったんです。笑

初回のレッスンで、今まで習ってきた事を確認させて頂くと「んなもんカッコよきゃなんだって良いんだよ!」という予想外のアドバイスを頂きその一言で救われました。レッスンをしていて、とても気持ちが暖かくなった記憶があります。

この2つの出会いは、今でも私の音楽に対するスタンスに大きな影響を与えてくれています。

高校の吹奏楽部にてサックスをスタート

そして高校3年の頃、吹奏楽部の部長となり、部活以外の時間は基礎練やスケール、理論などの受験勉強をしていました。その結果、無事に洗足学園短期大学音楽科ジャズコースの3期生として入学。ジャズの基礎を学び始めました。

卒業後、提携校であるアメリカボストンBerklee音楽大学パフォーマンスコースへ入学。世界中からプロを目指すミュージシャンが集まってくる学校なので、刺激的な毎日で卒業まであっという間でした。ほとんど家と学校の往復で、課題や練習、ライブやレコーディングに追われる日々だった記憶があります。

ボストン時代。家の近所にて。
バークリーでの演奏風景


卒業後、日本に帰国し、プロとして活動をスタートさせました。ただ、演奏仕事の依頼はほとんどなかったので講師業から始めました。それと平行して自身のライブとサポートライブ活動をしていくうちに、少しずつミュージシャンネットワークの輪が広がっていったんです。

今までに様々な場所で演奏してきましたが、特に「DREAMS COME TRUE」や「ポルノグラフィティ」などのサポートミュージシャンとして参加した経験はとても大きなものででした。

また、オフコースクラシックスコンサートのソリストとして参加させて頂いていますが、長年の夢だったフルオーケストラとの共演が叶いました。

マイペースに諦めず地道に夢・目標を追いかけ続ければいつかは必ず叶うんだ!と実感しました。

ポルノグラフィティのライブにて(横浜スタジアム)

サックスに息を入れた瞬間から、その人にしかない音が鳴る

-サックスの魅力とはどんなところでしょうか?

同じ楽器(サックス)を吹いても吹く人によって音色が違い、同じ曲を吹いてもメロディの歌い回しやタイム感、ニュアンスが違います。サックスに息を入れた瞬間から、その人にしかない音が鳴ります。
吹奏楽器の中で最も表現豊かに、その時々の感情を表現できる楽器だと思っています。

-いえオトのレッスンを通じてどんなことを伝えたいですか?

とにかく音や自分の楽器と触れ合う時間を少しでも作り、サックスの素晴らしさ、できなかった事ができるようになる喜びを感じてもらえると嬉しいです。私の経験から得た事もどんどんアドバイスしていきたいと思います。
また、先生と生徒という関係ではなくアドバイザーとして一緒に楽しく成長していけたらと思っています。


【編集後記】
いかがでしたか?

・F1
・THE SQUARE
・サックス

このキーワードだけで、あのBGMが頭の中に流れる方はいないでしょうか?私は既に曲が流れています。笑

西村さんはミュージシャンとの繋がりや共演が多く、ジャンルも幅広くカバーしている方です。その根底には、ご自身の人柄はもちろん、音楽に対するスタンスが大きく影響していることが分かります。演奏動画を聴いていても、暖かい音で溢れていますよね。その一方で、師事する先生の影響は大きいということも改めて実感させられました。

西村さんがこれまでの出会いの中で大事にしている”音楽の楽しさ、カッコよさ”を感じながら、ぜひ皆さんもサックスにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

西村貴行さんの紹介動画はこちらから。
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