楽器上達のため、譜面作りをオススメします!

こんにちは!いえオトMagazine編集部です。

普段、皆さんは楽器や歌の上達の為にどのようなことを心がけているでしょうか?

練習、楽器のメンテナンス、教則本や動画等での情報収集や、ストレッチや筋トレなど体調面を整えたり…
どれも大切な要素ですが、今回は「譜面を作る」ということに注目してみたいと思います。

ポイントは「読む」ではなく「作る(書く)」ことです。

譜面を”読む”ではなく”作る”こと

簡単な譜面を作ってみる

さて、ここで問題です。

例えば皆さんのよく知ってる曲「Happy Birthday to You」。
小さなお子さんも良く歌いますが、これを譜面として見たことはありますか?

この曲ってそもそも何拍子なのでしょうか?
小節数は?コード進行はどうなっているのでしょうか?

一度頭の中で考えてみてください。

・・・どうでしょう??
ちゃんと考えたことはない人が多いのではないでしょうか?
そう、意外と音符やコードとして認識していなかったりするんです。

正解はこちらです!

いかがでしょう?譜面にしてみるととてもシンプルにできていることがわかると思います。

見やすい譜面とは何かを考える

譜面に必要なことは、まずはパッとみてわかりやすいこと。
つまり以下のような要素を意識することが一番大切です。

  • キーがわかる事
  • テンポがわかる事
  • メロディーがわかる事
  • 構成がわかる事(リピートマークやD.S. など)
  • コードネーム、コードチェンジのタイミングがわかる事
  • セクションの変わり目がわかる事(リハーサルマーク)

大体上記の事がしっかりと明記されていれば、ほぼ事故らずに最後まで演奏が成立するでしょう。(譜面でバンドが混乱することを“事故る”と言います。笑)

では、なぜ譜面をきれいに書かないといけないのでしょうか?

実は譜面を作る為には、同時に楽器を弾くことになります。
メロディーやコードを確認するためにギターやピアノを使うでしょうし、試しに弾いてみないと、合っているかどうかもわかりません。

そして、そのようにして作られた、自分にとって見やすい譜面は、人に弾いてもらう譜面にもなるからです。

例えば、先ほどのHappy Birthday to Youのようなシンプルな譜面でも、自分で一から作ってみると、丁寧にメロディーを確認したり、コードとメロディーがぶつかってないか確認したりという、”譜面を作る+楽器を弾く”という作業が必要になるため、実は楽器の上達に一役買っているのです。

”譜面を作る=人に演奏してもらう”ことも意識する

譜面作成ソフトを利用しよう

では、きれいな譜面を書くために、効率化できることはなんでしょうか?
もちろん手書きで丁寧に書くこともできますが、筆者は譜面作成ソフトを使ってみることを強くオススメします。

ソフトを使うことで、まず見た目のキレイさが格段に違います。また、データの整理や他の方との譜面のやりとりをするのにとても便利なんです。

例えば、いえオトのようなオンラインレッスンで先生に譜面を見てもらう、という時に、手書きの譜面をスキャンして、だとかなり手間がかかりますよね。筆跡が薄くて見辛かったり、そもそも、これって何て書いてあるんですか??というやり取り自体に時間を使ってしまうかもしれません。

また、折角手書きで作った譜面の曲のキーを変えることになった。。というケースもあります。手書きでイチから修正は、さすがに心が折れます。。。

しかし、これもソフト使ってデータで管理しておけばすぐに対応可能。
PDFに変換しておいて、クラウドに保存。どこにいてもどんな端末でも、という時代です。

実際、演奏時もタブレットを譜面にしている方も増えてきましたよね。
これからの音楽業界では譜面がデータ化されていきます。
この機会に譜面の書き方、そして譜面作成ソフトの使い方を学んでいくのはいかがでしょうか。

譜面のタブレット活用も主流になってきました

オススメの譜面ソフト

いえオト編集部がおススメする譜面ソフトは、”Finale(フィナーレ)”です。

https://www.finalemusic.jp/

譜面が完成する頃には楽器も弾けているはず!

このソフトで譜面作成に関してできないことはない、と言われているほど、様々な機能が含まれており、迷ったらこれさえ買っておけば間違いないでしょう。
有名なソフトなので、使い方などもwebや動画で探しやすいというのも大きなメリットと言えるでしょう。

他にもSibelius(有料)やMusescore(無料)など様々なソフトがありますので、ご自身の環境や用途に合わせて選んでみてもよいでしょう。

音楽理論を知ること

さて、今回は上手くソフトを活用しながら譜面を作ることが楽器の上達に役立つ、というお話をさせて頂きましたが、最後にもう一つ大事なポイントをお伝えします。

今回のように、本格的に譜面を作るには音楽理論も同時に学ばなくてはいけません。そもそも譜面を書くには、”書き方”を知ることが必要です。

音楽理論(譜面の書き方)を知る ⇒ 譜面を作る ⇒ 演奏する

という順番です。

”知る⇒やってみる⇒できる”の順番ですよね。
例えば、楽器の弾き方を知る⇒弾いてみる⇒弾けるようになる。も全く同じです。

音楽理論もぜひ並行して勉強してみてください。
きっと音楽の見える世界もまた変わってくることと思います!

また、いえオトのオンラインレッスンでは、この理論についてもイチから学ぶことができます。興味のある方はぜひ無料体験レッスンを受けてみてください!

最後に、いえオトのサックス講師でもある、西村貴行先生のこちらの動画をご紹介します。
Happy Birthday to Youをプロが譜面を作り、演奏するとこうなりました。笑


いえオトでは経験豊富なミュージシャン講師陣の音楽レッスンをオンラインで気軽に受講することができます。
回数を限定して、きれいな譜面の作り方だけを学びたい、というような受講の仕方も可能です。まずはご相談ください。

ぜひ自分のペースでレッスンを楽しんでください!

関連記事一覧